アリストテレスの正義論

アリストテレスは、「正義」を倫理的徳の一つとした。あらゆる場面で、正しい行いができるということは、あらゆる徳の総体と言える。この「正義」について、細かく分けているところが面白い。

まず、「正義」を全体的正義と部分的正義とに分ける。前者は様々な場面で正しい行いができること、後者は利害関係において公正であることだ。両者は包含関係にあるのだろう。

次に、部分的正義を配分的正義と調整的正義とに分ける。前者は功績に応じた報酬があてがわれること、後者は加害者に不利益を与え、被害者に補償を得させることで、損得の釣り合いをとること。こうして細かく分類することで、漠然と「正義」を考えるよりも、速やかにそれに至ることができる。

彼は、人間を「ポリス的動物」と呼んだ。ポリスとは都市国家、当時のギリシア人社会のことだ。つまり、人間は社会を作って、その中で生きているというのだろう。「正義」というと厳めしく聞こえるが、社会の中で人間が互いにうまくやっていく知恵ということだ。


参考:「聴くだけ倫理、政治・経済」学研プラス2015年発行p336、337

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