エピクロスの思想

エピクロスはヘレニズム時代の哲学者で、「快楽こそ善」と唱えた。高校で倫社を学んだとき、初めてこの思想を知ったが、一目ぼれだった。

快楽などと言うと、何やら後ろめたさを感じたものだが、きっぱりとこう言い切ってくれたところに、快哉の思いがあった。快楽と言っても、肉体的なものではない。精神的なものだ。精神的に悩みのない状態を「アタラクシア」と呼ぶ。心の平穏のことだ。

エピクロスは、心の平穏を乱す原因は公共生活と政治にあると言う。当時ポリス社会は解体期だったため、公共生活や政治に関わっても無力感があったのだろう。ゆえに、これらから離れて、隠れて生きよと説いた。自らも賛同者と共に「エピクロスの園」という学園で静かに暮らしたそうだ。

自分にとって、心の平穏を乱す原因は、つまらぬ仕事や煩わしい人間関係だった。リタイアして、やっとそれらから逃れることができた。自分はアタラクシアを得たのだろうか。引きこもっているこの部屋は、自分にとってのエピクロスの園か。


参考:「聴くだけ倫理、政治・経済」学研プラス2015年発行p338

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