ストア派の思想

エピクロス派の思想を快楽主義、ゼノンが創始したストア派の思想を禁欲主義と呼ぶ。相対立する思想に見えるが、実はそうでもない。

前者の目標は、アタラクシア(心の平安)であり、後者のそれは、アパティアだ。アパティアとは、情念や欲望によって心を乱されない不動心のことだ。だから互いに排斥するものではない。

前者の目標を達成するための方法は、「隠れて生きよ」だ。後者のそれは、理性により真理(ロゴス)と一体化することだ。こちらも両立可能だろう。ロゴスとは、自然秩序の理のことだ。

人間も自然の一部なのだから、自然の理に従って生きるのが良いというわけだ。バラモン教の梵我一如やブッダの悟りに似ている。ロゴスと一体化なんて気の遠くなる話だ。

因みに当時ギリシアでは、奴隷や異邦人が差別されていた。だが、ストア派の哲学者は人間皆平等と考えた。自然秩序の理、ロゴスから見れば、それが当然のことなのだろう。だが、当時の社会常識から考えれば、「人間皆平等」思想は凄いことだ。


参考:「聴くだけ倫理、政治・経済」学研プラス2015年発行p339,340,360,356

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